西洋占星術において土星は制限、責任、反省、社会的地位、社会的貢献、ルール、試練など、ちょっと堅苦しくて重い印象がある天体です。西洋占星術の初期の頃は太陽系の1番外側に存在する天体とされていました。1番外側ですから外部の未知なるものを監視し、内側の世界を安全に保つよう働きます。
天王星、海王星、冥王星はトランスサタニアンと言って無意識の世界にあたります。
私たちの意識と無意識の橋渡しをしてくれる天体が土星です。
私ごとで申し訳ないのですが、自分の中の土星を感じてみることにしました。
私の土星は水瓶座で10ハウス、月獅子座と180度に位置しています。
最近よく言われている価値観の多様性や新しい社会の在り方に対して強く興味を感じるもまだ自分の現実とは遠い世界のような、自分の個性をまだ信じきれていない思いがあります。
私は過度の緊張しぃで人前で何かを演じることが苦手です。余程自信があることでないとテンパってしまうのです(笑)。これは土星と獅子座の月が180度のアスペクトを組んでいることからも分かります。でも自分的には自己表現したいという思いはあるのです。こればかりは人前に立つと緊張してしまう自分を今後克服していくしかないと思っています。
今私は59歳でちょうどサターンリターンの時期でもあり土星の年齢期でもあります。
ここ2年くらいは土星のエネルギーの満たされている時期なのです。
確かに最近は自分の姿を母という鏡を通して見ることが多くなりました。母の思考パターン、行動の癖、生命エネルギーなどが自分の中にもあり内省することが多くなりました。普段から母を見ていて感じる嫌な部分が自分の中にもあることに気づいたのです。
また、歳を重ねるごとに自分ルールが増え、日々のルーティンも強く固まりガチガチになっている自分に気づくことができました。柔軟性がなくなってきた自分、自分を守るために作ってきたはずの決まり事にはまり不自由になってしまっている自分です。昔から人からは頑固者とよく言われていました(自分では否定していましたが、、笑)
土星は意識と無意識、個人と社会、プライベートと仕事、物質とエネルギーの間に存在し私たちの身体や環境、生き方を安全に保守していく天体です。
この天体が二極の片方だけの場所で使われた時にはとても窮屈さや不自由さを感じるのかもしれません。
今、私は自分の中の偏りを感じることが多くなりました。これからの人生を健全に楽しむためにも土星という星を正しく使い活かしていきたいと思う今日この頃なのです。
今、皆さんの内なる土星は自分自身に対してどのように働きかけているのでしょうか?